(命)『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』

一年に………一度でも、こうした出会いがあるから、ぼくは映画館通いをして
いるんだなぁ………と思わせる爽やかで熱い男同士の旅物語………。

今日は、この後に望月六郎監督の『皆月』を観る予定でしたが、辞退いたしま
した(余りにも勿体無いので)

マーチン・ブレスト(映画監督じゃないよ………あくまで役名)と、ルディ・
ウルリツァーは、病状は違えども同じ日に同じ病院で、それぞれ余命は残り僅
か………と宣告された身。お互いにまるで性格が違うし………お前とだけは一
緒に死ぬものか……と迄は思わなくても、病室が一緒になったことから、気弱
なルディは大弱り。だが、神様は、一瓶のテキーラを二人に差し出した……
(良い神様ですねぇ(^^))
さて、テキーラの瓶までは、神様提供だったが……これだけでは酒呑みのマー
チンは満足出来ない………そう、レモンと塩(基本です)が無いと………とば
かりに病室を抜け出し、食堂へ。

そこで………ルディが放った一言

ルディ「海ってどんな感じだい?ぼくは、見たことが無いんだ」
マーチン「天国では、皆が海の話しをするのさ………」

と言う塩梅で、一緒行ってみるか………とはじまったパジャマ姿の珍道中。し
かも、持ち出した車がギャングの所有のベンツ。そして、何とトランクには百
万ドルが………(^^ゞ

トランクに入った100万ドルに気づく訳は無く……文無しの二人は強盗に早
変わり。心優しき酒呑みの神様の援護もあって、何故か順調に計画が成功。
が、二人を追いかける警察と間抜けなギャングの下っ端二人……二人は無事、
海を見れるのか?

本当に全部良いんですよ………\(^0^)/

目新しいところは無いんですが、主役の二人を初めとして………御間抜けなギ
ャング二人(何と!モーリッツ・ブライプトロイ様が!)、警官達、そして襲
われる銀行の支配人。全員が良い味出しております。(^o^)

キャラクターが全員立っている上に、男の顔が良い!(*^_^*)(ポッ)
しかも、『ウェイクアップ!ネッド』の中の爺様ばかりと違って若い!(笑)
此処まで粒揃いなのは、「TRL」(シン・レッド・ライン)以降久々です(嬉)

とりわけ……この映画『ラン・ローラ・ラン』で一目惚れしてしまった、モー
リッツ・ブライトプロイ様目当てで行ったのですが……彼も良いんですが……
今回は浮気をしてしまいました。(*^_^*)(ポッ)

マーチン・ブレスト役を演じたティル・シュヴァイガー様の放つ濃厚な「色」
葉巻を咥えるシーンなんか……もう涎ものです(汗)
ドイツが誇るデザイナーブランド、「ヒューゴ・ボス」のジャケットが似合う
んだ!これが(*^_^*)(ポッ)(*^_^*)(ポッ)……服に負けていない!(^^)

しかも、強盗の際に……恐らく『レオン』を意識したのでしょうが、吸いかけ
の葉巻を……「ハイ、持っていてね」って感じで坂道で少女に渡すのですね……
キャー可愛い!!!!(*^_^*)(ポッ)

ルディを演じた(ヤン・ヨーゼフ・リーファース様)も、最初は目立たない役
なんですが、段々とキャラクターが立つに従って魅力が増してくるんですね。
ぼくみたいな不甲斐ない顔の持ち主でも何とか為るだろうと言う勇気を与えて
くれる貴重なキャラクターです。(涙)

そして、モーリッツ様………何と!今回は、アラブ出身の出稼ぎギャングを演
じていて御間抜けぶりが憎めません。

そして………大御所がさり気なく登場(本当にひっくり返りました)(^^ゞ

音楽も良いんですよ………ロックを中心としておりますが、ヒップ・ホップ、
テクノ……そしてトルコ料理屋に掛かる音楽は中東歌謡………しかも、全部サ
ントラ盤に収録されている!偉い\(^0^)/(東西統一後、東ドイツ人優遇政
策を取った為、出稼ぎのトルコ移民が料理屋を開業するケースが多いとの事)

これだけ楽しめて………泣けて………最後は爽やかに〆てくれる余韻。

監督はトーマス・ヤーン。ずば抜けてテクニシャンって訳では無いですが、紛
れも無く、このフィルムには「魂」が入っております。聖林に渡ったとしても
「魂」は失わないでいて欲しいと切に願っております。

素晴らしい作品をありがとう………また、二人の友人が生まれました。(^^)

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(10月27日 新宿シネマカリテ3にて鑑賞)

BGM:OST『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』より『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』
ゼーリッヒ版

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