(史)『パリは燃えているか』

皆様、こんばんは。大倉です。

『プライベート・ライアン』予習第二弾として勝手に観たのが『パリは燃え
ているか』なのです。

戦争に「官能」も「色」もへったくれも無いのですが、まあ興味の無い方は、
読み飛ばして頂ければ幸いです。

実に「映画」として良く出来ているなぁと感じ入りました。昨日観た『史上
最大の作戦』の映像の凄さと比較するのならば、こちらの良さはキャラクター
が立っていると言うことでしょうか?

登場人物も多いのですが、主要キャラクターに関しては、それぞれに見せ
場を用意して、混乱することも少ないですし、それに思わぬ大物スターが
ひょっこり登場と言うお楽しみも残されております。

冒頭の「序曲」の間は、画面が真っ暗な侭………(-_-)如何にも「大作」的
な感じも致しますが、途中の「休憩」だったらまだしも、これはビデオでは、
辛いよね………(トホホ)

まあ、それはともかくと致しまして、多分ベルモンドだと思うのですが、
巴里の目抜き通りで、自転車を漕いで首相官邸迄行くシーンで突如として
銃撃戦が始まります。その時に、這いながら自転車を移動させるシーン
には、眼から鱗が落ちました。(^^ゞ

原作は未読の為、確認が出来ないのが残念なのですが、もしこの描写
が有ったとして、アメリカ人の監督だったら、この場面を使うだろうか?
と思ってしまったのです。

僕はオマハ・ビーチで行われた、数々の戦闘も悲惨だと思いますし、
そうした戦没者の方々を貶めるつもりは無いのですが、「市街戦」の哀
しさ、「内戦」の忌まわしさは、欧州を初めとして、そうした地域で体験した
人では無いと描けないのでは無いだろうか?と思うことがあります。

あくまでも、二次情報や「創作」に因って受けた感覚で言えば、ビクトル・
エリセの『ミツバチのささやき』とか、タビアーニ兄弟の『サン・ロレンッオ
の夜』、ベルドリッチの『1900年』と言った「内戦的要因」を描いている
映画に非常に近いものを『パリは燃えているか』に嗅ぎ取りました。

あと、一つ感心したことがありまして、それを書きます。

巴里占領軍の司令官である独逸のコルティツ将軍のキャラクターの描き
方は、立場の違いこそあれ、紛れも無く彼が「一流」の人材であったこと
が感じ取れ好感が持てました。(^^)

あと感心したのが、オーソン・ウェルズ先生のスエーデンの領事と将軍の
会話ですね。お互いに「プロ」としての「張り」に溢れておりました。(^^)

その他のシーンでも、レジスタンス同士の確執もありますが、これらの
シーンを観ていて感じたのが、それぞれの「交渉」の上手さなのです。

「交渉下手」の自分としては、学ぶところ多いに有ったと感じております。

では、また(^^)/~

「大河ロマンを愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty-serve.or.jp)

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