(生)『ペイバック』

「自分の稼ぎと女には、かなりしつこい性格です」との名コピーを代表するか
の様な、格好良い「腐れ外道」のポーターを演じるのが、ICONプロダクション
のCEO(経営最高責任者)のメル・ギブソン様でして……。ぼくは、正直言って
この作品を観る迄は、

「ああ、社長も大変だわなぁ……資金稼ぎの為にこうしたサービス満載の娯楽
作品にも出なくては為らないのね……」

と思っていたのですが……。いやぁ……実にメルちゃん格好良いし……適当に
情けないところがGood!(*^_^*)(ポッ)(*^_^*)(ポッ)

結果的に……この人は自分の持つどちらの面も愛していたのですね……と感じ
嬉しくなりました。

物語の方は、相棒と妻に裏切られて7万ドルと……自分の命すら奪われてしま
いそうになった男が……金だけの為に目先の「誇り」も何もかもかなぐり捨て
て……金を取り返そうとする御話し。

脚本&監督を担当したのが、秀作『L.A.コンフデンシャル』の脚本を担当
されたブライアン・ヘルゲランド様なのですが、ぼくとしては……『L.A.
コンフデンシャル』よりも、此方の方がずっと面白いし、後に残らない様に見
せかけかけている娯楽作品ですが……奇麗に「ほとけ」として成仏出来ております。

とりわけ……奥様を御演じになられたデボラ・カラ・アンガー様の「腐れ外道」
の魂……自分を裏切ったとは言え、やはり引きずってしまう旦那のポーター
(メル・ギブソン)そして……奥様を巻き込んで相棒を裏切ったヴァル(グレッグ
・ヘンリー)の生きようとするその腐れ外道ぶりの「美学」。

他にも出てくる人間が皆様悪党ばかりなのですが……妙にカラリとしていて「自分」
とか「家族」のことばかり念頭にあるのがまた楽しい。\(^○^)/

それでも、生きているんだ……何が悪いのかい?と言いたそうな開き直りと行動
には強く賛同!\(^○^)/

「助けてくれ」……と血まみれの男が、ポーターに助けを求めるのですが……
「知ったことか」(--メ)と窓にしがみついた手を跳ね除けるシーンでは、本当
に拍手してしまいました。あんたが正しい!\(^○^)/

それと……オープニングシーンのキレの良さ……故伊丹 十三監督の『マルサの女』
に匹敵する位の出来栄えです。

「大河浪漫を愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)
(6月1日 ワーナー・マイカルズ・市川妙典3にて鑑賞)

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