(字)『枕草子』

皆様、御機嫌如何でせうか?マダム・DEEPで御座ひます。

昨日は、映画の日と言ふことでしたが、わたくしが拝見しました『枕草子』
が上映された、シネマライズ渋谷には、今月は適用が無ひと言ふことで
前売りを求めまして鑑賞させて頂きました。

映像データーには、非常に多くの情報が刻みこまれておりますわね。
これは、優れた映画であれば在るほど、それが如実に出るのでは無ひか
と考えております。
例えば、「あっ、そふですか」と言ふ言葉一つ言ふにしても、どんな顔でそふ
言つたのか?言つた相手は誰なのか?言つた時間は昼か夜か?
それらすべての情報を文字で伝えよふとしますと、大変な労力が必要となり
ますし、幾ら時間を掛けて推敲しても、誤解される時はされてしまふのです
から大変で御座ひます。
それを一瞬にして表現してしまふ、「映像伝達手段」としての「映画」とは、
凄ひものだと考えて居りました。

今回のグリーナウェイ様の『枕草子』では、明らかに、「それ以外」の「映像
伝達手段」を使おうとしております。

一番解りやすい喩へに直しますと、インターネットのWEB情報的な感覚で
御座ひます。中央に画面があつて、その片隅に小さな窓枠があり、そこでは
別の映像が映されていると言った感じでせうか?

現在、DVDによる映画ソフトが出回っておりますが、グリーナウェイ様の
映画こそ、DVD化に相応しひ素材であると信じて止みませんの。ゑゑ。

映画の感想は、『コックと泥棒その妻と愛人』に次ひで分かり易かつたですわ。
ですから、わたくしこの映画が好きで御座ひます。

現在のやうに、インターネットで各人が映像データーを含めた情報を世界
各地に配信できるとしましても、やはり「言葉」を書き記す喜びと言ふものは
他の手段では味わひ難ひ喜びが在るので御座ひます。

女性が殿方の肌に書き記す文字の淫靡さ、毛筆が素肌を掠る時の感触
渾然一体となった「官能」の極みで御座ひませう。

ただ、一つ疎ましく思ひましたのが、殿方の陰部に架けられた「ぼかし」
で御座ひますわね。逆に気になつて仕方が無かつたですわ。

『裏社交界の徒花』 マダム・DEEP(HCD05016@nifty-serve.or.jp)

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