(妻)『恋はハッケヨイ』

ところはイングランドのヨークシャー地方。ある日、親愛の夫ケン(リー・
ロスさま)の失業が発覚し、妻のデイジー(シャーロット・ブリテン御嬢様)
は健気にも町の缶詰工場で働く決心をしたが、女ばかりの従業員たちの中で
ひときわ幅をきかせているのは、何故か妙に体格のいい一団だった………。
デイジーの素質を見抜いた工場長は、彼女をとある場所へと案内した。そこ
では和服に身を包んだ女性たちが巨体をゆすりながら奇妙な体操を行ってい
た!秘密のSUMO組織に踏み込んだデイジーの運命や如何に?

この原題が、Secret Society(秘密結社)となっているんですが、魔女信仰
が密かに行われている英国裏面史を逆手に取ったようで可笑しいです。(^o^)
それもその筈、「SUMO」組織は、対外秘の機構でして、妻であるディジー
は、夫にもその秘密を明かせない。ひょんなことから怪しげな異星人研究会に
出入りするケンは、その為に異星人に身体を乗っ取られたのでは?と怪しんで
いくと言う中々凝った設定でございまして、一見するとキワモノを売りにして
いる様で居て中身はかなりの正統派です。

この映画のヨイところは、英国映画にありがちな「歪んだ視線」が微塵も感じ
られなかったところ。デブはデブの侭で良いじゃないか………少なくとも夫の
ケンを演じたリー・ロスさまが、ユアン・マクレガーさまとジュード・ロウさま
を足して二で割ったような中途半端なハンサムさんであることが説得力があり
ます。これが二人とも太っていたら「同類相憐れむ」になって湿っぽくなるの
ですが……ケンの嗜好がどこか変なところがリアリティを生んでいます。

生活力は無いし、嗜好も変だけれども、妻に対しての思いは真摯ですし………
それが後半に向けての「夫婦」としての絆の描写に生きてくるんですね。
ここは、格段目新しくはないけれども、ついホロリとさせてくれる人情噺♪

御約束のクライマックス!某ビール会社をスポンサーに付けた相撲大会が開かれ
そこでの決戦!ヒロインのキリリとした四股姿を見るだけでもレンタル代の値打
ちは十分にある華がある映画です。(^^)/~

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2002年1月21日 ビデオにて鑑賞)

「か」行で、はじまる映画の感想にもどる

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送