(罠)『スパニッシュ・プリズナー』

黄金週間を迎えたのは良いのですが、予定が立て込んでいるので時間
が取れないと言うのも、皮肉な話。早速、昨日の夜は久々にオールナイト
で3本立て続けに観てしまった……。(^^ゞ

この映画の主人公ジョー・ロス(キャンベル・スコット様)も、カリブ海に浮
かんでいる南国の楽園、エステフェ島に居たが、それはバカンスをする
為で無く、画期的な新商品ソフト「プロセス」のプレゼンテーションの為に、
社長であるクライン(ベン・ギャザラ)共々、この島に居た。彼はそこで、
とある富豪のジミー・デル(スティーヴ・マーティン様)と知り合い、NYに
住んでいる妹の元に本を届けて欲しいと頼まれる……が、この出会いは
実は巧妙に仕組まれた罠であったと言う展開……。

お約束の「巻き込まれ型」ミステリー映画なので、筋立てを書くのは、これ
までに致しますが、脚本と監督を務められているのが『評決』、『アンタッチ
ャブル』等の骨太な作風で知られる名脚本家デビッド・マメット様。

僕は、彼の監督作を観たのがこれで二本目でして、一本目が『殺人課』と
言う重くて暗〜い映画(僕が言うからには、半端な暗さじゃありません(笑))
その時に感じたのですが、「この人は、脚本は一流だが、映画には華が無
いなぁ……」と言う事でした。

今回は、『殺人課』に比べると数段の進歩が見られます。それは配役の妙
に因るところが大きいのです。

ジョー・ロスを演じたキャンベル・スコット様は、『愛の選択』でジュリア・
ロバーツと共演し、彼女を完全に食ってしまった程の美貌の持ち主。本当に
ハンサムさんです(*^_^*)(ポッ)今回の映画の前半は、ビジネス・スーツと
細縁の眼鏡で「知的ですが冷たい」感じのするエリートの感じを出し、後半
では眼鏡を外し、カジュアルな格好をさせることに因って彼が本来持って
いる魅力を引き出すことに成功しております。

もう一人の主役である、ジミー・デル(スティーヴ・マーティン様)は、これ
が初めての本格的悪役では無いでしょうか……?
『リトル・ショップ・ホラーズ』での、あの歯医者さんも怖いが(笑)今回は、
本当に打ってつけの嵌まり役……この役を他の役者が演じたのならば、
この映画の魅力は半減したことでしょう。

ただ、不満があるのは、脚本はしっかりしていて役者の魅力もある……
いかんせん、映像が地味であることかなぁ……。監督を他の人が遣れば
もっと違った面が出てきたと思います。

大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)
(4月31日 シネセゾン渋谷 ミステリー・オールナイトby NIFTY-SERVE
にて鑑賞)

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