(食)『スーパーサイズ・ミー』

この監督兼被験者のモーガン・スパーロックさまは、あるニュース報道に釘付けとなった。
そのニュースとは肥満症に悩むブロンクス在住の二人のティーンエイジャーが“自分たち
が肥満になったのはハンバーガーが原因”とマクドナルド社を相手取り訴訟を起こしたという
ニュースであり、訴えられたマクドナルドのスポークスマンが、自社の提供する食品の栄養
バランスと肥満との因果関係は全くないとコメントを発表しているものだった。

彼が挑んだのは、食事を30日間某大手ファーストフード店に限定し、下記のルールに従って
自ら人体実験し、映画をつくること。

ルール@ファーストフード店内に存在するものしかオーダーしてはならない(水も含む)
ルールA“スーパーサイズ”を勧められたら、断らない
ルールB全てのメニューを必ず一度は食べる
ルールC朝・昼・夜の3食全て残さず食べなくてはならない

スパーロックはこの実験の間、内科医・胃腸科医・心臓病専門医・栄養士の4人の医師に診
察を依頼し、カラダの異変を数値と、彼自身の言葉によって実証していく。さらにスパーロ
ックは自らのカラダを張った実験だけに留まらず、全米20都市を旅し、学校給食の調理師、
体育教師、弁護士など多彩な人物への取材を敢行。食生活がどれだけ人間形成に影響を与え
るかを検証する。果たして、人はファーストフードのみで生きることができるのか?30日
後のスパーロックのカラダにはいったい何が起きるのか?


と長々と引用してしまいましたが、上記の文章は、プレス資料を丸写ししたものです。m(_)m
気力が無いと言うよりは、自分で文章を作るよりも、上に写したものが的確でそのまんまで
使い勝手が良かったからなんですが……。

これからは、自分の文章で勝負です。衣食住の内の「食」に密着したドキュメンタリーで、
食が如何に人間の体内並びに精神に影響を与えているのかが、実に的確に表現されております。

常日頃言われているのが、「バランスの取れた食生活を」、「野菜は一日350gを摂取」
まあ……後半のコピーは、某飲料メーカーの宣伝なんで、宣伝費が掛かっている筈ですが、
この映画で驚いたのは、マクドナルドの広告費の大きさ!そう言えば、カラスが鳴く日が無く
てもマクドナルドの宣伝が無い日は無い。常に宣伝に晒されているんですねぇ。

正直言って不味いと思っているんで、マクドナルドの商品は食べませんが、それでも一時期
激安だった時期は不味いと思いつつ、スーパーで買ったお茶と一緒に自宅で食していた時期
もありました。何故店で食べないか?と聞かれたら、ガキが多くてウザイのと、必ず飲み物
を勧められてしまうからなんです。砂糖を制限しているのは最近の事なんで、別に砂糖入り
の飲料が嫌いだった訳では無くて、高いから呑まなかっただけの話。

静かで、誰にも邪魔されず……2リットルのペットボトルのお茶を入れて、不味いハンバー
ガーにタバスコソースを自宅で掛けて味をマシにした方が精神衛生上も宜しいかと思った次第。

改めて思うんですが、外食産業はコスト減の為、どこに行っても「同じ味」「同じメニュー」
なんですねぇ。この映画に登場する様に「ご当地バーガー」ももっと有って良いと思うので
すが……各店舗毎には難しいでしょうが、日本だったら「○○県限定」でも売り出せば、
全国津々浦々の楽しみが出来る……と言うよりも、観光地でマクドナルドに入ると言うのも
どうか?と言ってしまっては元も子もありませんね(^^;

さて、本題に戻ると30日間の偉業を達成した監督さんですが、世にも恐ろしい結末が……
体重は10キロ以上の脂肪太り!肝機能に異常を来たし、「症状1」全身を襲う倦怠感
「症状2」あれが勃たない「症状3」目の奥がズキズキする……等の症状を克服して「30日
間マクドナルド一周の旅」をやり遂げてしまったから偉い!

やっぱりねぇ……幾ら好きなものでも、3日間同じ物を食べ続けるのって辛いですが、良くも
まあ……やり続けたものです。

この映画でオオッと目を惹いたのは「学校給食」の実態にメスを入れている所。昔懐かしい
給食とは違って、中々のバラエティに富んだ内容ではありますが、栄養面のバランスから見る
と半分素人の自分でも「高脂肪・高炭水化物」のメニューでして、三大栄養素の「蛋白質」が
如実に欠如しているのが判りますねぇ。

何故、高脂肪・高炭水化物の物ばかり並ぶかと言えば……理由1「食べやすい」理由2「高
蛋白質の食品は、牛乳&卵&大豆を除いて経費が掛かる」からだと判断しています。
そして……「単糖類」(精製した砂糖等)は、脳に素早く届くのは嬉しいことなんですが、
大量に取りすぎると「集中力の低下」を招くと言う副作用があり、学校での:「単糖類の飲料
の自動販売機」の設置は控えた方が良いと言うのが持論です。

さて……撮影が終わって、回復する迄長期のリハビリを必要とした監督さんでしたが、夜の営
みはどうだったのか?無事回復したんでしょうか?そちらが気になっていたりします(笑)

「裁判映画友の会 広報担当」大倉 里司
(2005年7月22日 DVDにて鑑賞)

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