(癒)『スウィート・ヒアアフター』

映画の感想なんて言うものは………観ていない人が読んでも何と無く
分かってしまう場合もあるし、またその逆にその映画を観ている人が
読んでいても、何を書いているんだぁ?と途方に暮れる場合の二つ
があると思うんですね。

で………これから、御紹介する『スウィート・ヒアアフター』と言う映画。
実に………紹介しずらい映画なんです。

99年1月20日にビデオでリリースされますんで、ホントかな?と思う人は
手に取って観てみてください。

良く出来た映画なんです………。話しとしても起承転結は出来ては
います。

或る冬の日、とある山中の町を走るスクールバスが氷の張った湖に
転落し、乗っていた子供22人が溺死&凍死。
助かったのは、バスの運転手と最前部に乗っていた少女只一人。

その後、事件調査を行う弁護士が、被害者の遺族一つ一つを尋ね
歩いてゆくが………。

構成としては、その弁護士が尋ねる先々で、聞き込み調査を行い
意外な真相が………って期待するでしょう?

ですが………それを期待しても外されます。(^^;;

オープニングから、このアトム・エゴヤンと云う監督に馴染みが無け
れば、肩透かしを食らうかも知れません。

ただ、全体を通して感じるのは、硝子の家で出来た中に暖炉を置いた
様な温かさを感じるんですね。

外から見れば全部手の内は分かっているし、画面を蔽うのは空虚さ
を含んだ透明感なんです。ただ、外から「ああ、火が奇麗だなぁ……」
と眺めるのと、その建物に入って、内部から暖炉の火と外部を眺める
のでは違った光景が見えてくる筈です………。

まあ、百聞は一見に如かずと云いますし。レンタルビデオで観れますので
騙されたと思って観てみては如何でしょうか………。

万人向けの作品では無いですが、嵌まる人には嵌まりますよ。(^^)

「大河ロマンを愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)

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