(性)『スウィート・エンジェル・マイン』

今、六本木の「俳優座トーキーナイト」が熱い!

現在上映されている『スウィート エンジェル マイン』と良い、2月13日
から上映の『クロノス』と良い凄い映画が立て続けに二本掛けてくれるのは
嬉しい限り。(^^)

カナダのとある湿地帯に位置し、うっそうとした森に囲まれた島に住む一組の
母と娘。そして、10年前に消息を絶ってしまった父を捜して全国を渡り歩く
バイカーの青年。

この青年が森を超えて、その娘と知り合ってしまったが為に、惨劇の幕
は切って落とされようとしていた…………。

まず、この青年ポールを演じているのが英国の新鋭オリバー・ミルバーン君
クリストファー・エクルストン様の跡を継ぐ存在になりそうな予感がします。
彼の容貌は、マシュー・ブロデリックとクリス・オドネルを足して二で割った
ような感じを想像して頂ければ分かりやすいと思います。
僕から観れば可愛いんですけどね。(^^)
そう言う魅力ある青年を主役に据えているから映画自体光るのです。

で、娘ラシーンを演じているのが、マーガレット・ラングリック様、
『ハリーとヘンダスン一家』に出演していた女優さんらしい。
母ミーガンを演じていたのは、『クラッシュ』のアルバータ・ワトソン様

全体を覆うタッチとしては、とことんまで文芸映画を思わせるようなカメラ
ワークと、「過去に何があったのか?」「死の薔薇の園」に隠された秘密
とは?と、まるで、ジョン・ソールの諸作品を読んでいるような気分にさせら
れます。

舞台装置も完璧。回りは湿地帯で、母子が住んでいる小屋の回りには森が取り
囲み、曰くありげな木製の通路があって、プロローグで登場するのですが、
その謎が全て解明されたときの肌寒さ。

僕自身、闇が濃い人間だと自負しておりますが、これほどまでに「性の闇」を
濃厚に切り取った作品としては、『ハート・オブ・ミッドナイト』、『クラッシュ』
と並ぶ作品でしょう。

と言うことで、「性の闇」に浸りたい方には絶対に観て欲しい一本です。

大倉 里司(HCD05016@nifty-serve.or.jp)

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