(靴)『少林サッカー』

かつて”黄金の右足”と呼ばれながらも、チームメイトのハンの罠により
引退を余儀なくされた元サッカー選手のファン(ン・マンタさま)は、少林拳
を信奉している青年シン(チャウ・シンチーさま)と出会う。ブロック塀を
も崩すその脚力に目をつけたファンは、シンにサッカーチームを作ることを
提案する。そこで少林寺拳法をサッカーに絡めて宣伝すべく、シンはかつて
少林寺で学んでいた仲間を集め、こうして空前絶後の”少林チーム”が誕生
したのでありましたが………

 

(粉飾決算罵倒モウド)

 

 

 

 

 

 



今までのチャウ・シンチー型映画ですと(例えば『食神』)、絶頂を極めた
主人公が側近の罠によりどん底迄落とされ、そこで出会った仲間と機首回生
を図るというものと言うイメージがありましたが、今回はチャウ・シンチー
の独壇場ではなく、元々”黄金の右足”と謳われたファン(ン・マンタさま)
に担わせているところに捻り具合を感じます。
そして………この映画なんですが、振れ幅が非常に大きく、栄光から転落へ
或いは幸福から絶望へ(その逆もあるんですが………)が異常に多く一瞬
たりとも気が抜けない仕掛けになっており、そこのところで明暗が分かれる
でしょう………

自分にとっては(--;)映画です。ラストがハッピーエンドにも係わらず、
この澱んだ気分は何なんでしょうか?まだ………『鬼が来た!』とか………
『es』を観た後のほうが気分爽快なんですよ。

かなり笑えるところもあります………でも、その後に極端なまでの「貶め」
があるのが判ってしまうんで「アハハハ………下んねぇ\(^0^)/」と喜べ
ないんですねぇ。
それが、恐るべきことに「規則的」に訪れるんで………観ていて「もう好い
加減にしたら?」と感じたのですねぇ。(--;)

緊張感を保つのは良いんですが、何か他の方法で切りぬけられなかったのか?
或いは落とすんだったら、トコトン迄落として、あとは上がるしかない♪
方式で無いと安心して観ることすら出来ないんですねぇ(--;)

この映画は、例えて言えば「ダイ○ー」のような映画です。
言わば売上(粗利益)が多いけれども、「計上利益」が少ない映画です。
何故かと言えば、映画のあちらこちらに散らされた「負債」が完全に
消化しきれていないまま粉飾決算に彩られた感じがするんですよ。

観ていて………気分爽快とは程遠い気分に陥りました。予告編だけ観て想像
を膨らませていただけの方が遥かに爽快だった事を明言致します。

自称「カルト部屋御挨拶係」大倉 里司
(2002年7月11日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典スクリーン7にて苦行)

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