(光)『ショーシャンクの空に』

これが、3度目の鑑賞になります……『ショーシャンクの空に』

3度目ですが、本当にアラが見えないのです。「名作」と言っても過言では
無い様に思えます。

御大スティーヴン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』を原作にして描
きあげられる壮大な人間賛歌……。

何と言っても、ティム・ロビンス様の表情が良いんですね……。
『さよならゲーム』の時から、画面の上でお付き合いしている人ですが、
『ザ・プレイヤー』のプロデューサーの役迄は、余り好きに為れなかったん
ですね。顔が好みじゃなかったから……。

ところが、今回のアンディ・デュフレーン役は、もう、彼以外の誰も演じるこ
とは出来ないでしょう……それぐらいに光輝いております。

刑務所で彼が最初に知り合う、調達屋のレッド(モーガン・フリーマン様)は、
苦労人の黒人を演じたら右に出るものは無い位上手い役者さんですが、彼が語
り部になることに因って映画自体非常に豊かなものになっております。

刑務所と言う場所の中で、最初は外界と隔てている壁を憎み、そして慣れ……
最後には頼る様になる……とのセリフは正に圧巻です。

この映画に関しては、今迄も別の場所で散々書き散らかしていたので自分の中
に殆どオリジナルの部分が残っていないのが残念ですが……今回敢えて挙げる
とするならば、日本の刑務所では行われて居ないのですが、「プリズン・レイ
プ」の存在です。
外界とは隔絶された世界では、「暴力」と「性」が渾然一体となってこの場所
を覆っております。壁の外に出ればストレート、中では強者が弱者を犯し、生
来の同性愛者に対してはさらなる差別の目を向ける……。
新入りをからかう場面では、彼等がそうしなくては生きていけないのが解って
はいるんですが、やはり辛くて痛い場面ですね。

そうした暗部も描き込んでいるからこそ、丘の上での樫の樹のシーンなり、
濱での再会がグッと光り輝くものがあるのでしょう……。

「大河浪漫を愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)

BGM:OST『ショーシャンクの空に』より(エンド・タイトル)

(4月31日 シネセゾン渋谷 ミステリー・オールナイトby NIFTY-SERVE
にて鑑賞)

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