(歴)『タイタニック』(評価編)

皆様、今晩は。災害オタクの大倉です。昨日『タイタニック』を鑑賞致しました。

この映画の感想ですが、今回は二つに分けて書かせて頂きます。
一つ目は、御覧になった方全てが安心して読める「評価編」。
そしてもう一つは、久々の「罵詈雑言モード編」です。(^^;;

では、御覧になった方が安心して読める「評価編」です。



******此所から先は一等船室です。マダム・DEEP談*******


まずは、とにかく絢爛豪華の一言に尽きます。エドワード調の家具や、バカラ社製
を思わせるクリスタル・ガラスで出来たシャンパングラスは観ていて惚れ惚れしま
した。あと、ヒロインが愛煙家なのですが、煙草を吸うときに煙管を付けますが、
それが鼈甲であったり、食器が銀食器であるとか、花器が錫であったりと本当に
細かい所まで配慮が行き届いております。
あと、ご婦人方がお召しになっていらっしゃった、エドワード調時代のシフォン・
ドレス。それに冬場なのでマフも着用されているところは流石だと感心しました。

しかし、一番の驚きが、ご婦人方の付けていらっしゃる宝飾品が全て本物で
あったことです。ただ一つの例外が、あの53カラットもあるブルー・ダイヤモンド
「紺碧のハート」ですか(実在はしておりません!)
ホープ・ダイヤモンドが44カラットですから、随分と大胆な嘘を言ったものです。
(笑) 因みに、ダイヤの等級はカラーで言えば、最上がピンクで次がブルーです。

タイタニック内部の構造が手に取るように分かると言う点でも見逃せません。
一番感心したのが、ボイラー室の描写です。まるでそれが生命のあるかの様に
動く描写はCG技術もあるのでしょうが、「凄い!」の一言です。

描写し足りないところは、ヒロインと船長との会話で大分補足できております。
救命ボートが美観的理由によって、20隻しか用意されていなかった点を
実にさらりと描いておりました。しかし、ホワイト・スター社の肩を持つわけでは
ないのですが、当時の法律では何ら違法ではなかったのです。
20隻の救命ボートが有れば、船は建造できたのです。

あと、「不沈」を誇っていた『タイタニック号』ですが、軍艦ではなく豪華客船と
言う性質上、この時代では致し方が無かったのではと考えます。
パンフレットにも書いてありましたが、15の防水隔壁によって、16の水密
区画を設けたことによって「不沈」と全員が思っていた。
ただ、構造上一個所だけ致命傷的なところがありまして、巡洋艦モータリア号
の場合には、魚雷用の縦の防水隔壁が用意されていた。
『タイタニック号』の場合は、横の防水隔壁はあったのですが、コストの問題
もあって縦の防水隔壁は見送られました。致し方の無いことだと考えます。

あと、スミス船長の死に関して、「こうだ!」と言いきった点が買えます。
実際のところは、拳銃自殺したのか?それは謎として残されております。
(拳銃自殺は当時の紳士の最後の手段であるが、拳銃の発射音を聞いた
者はいない)

右舷と左舷側の描写が正確であったことも買えます。あくまでも左舷側
では、婦人客・子供のみがボートに乗り込み、右舷側においては空きが
あった場合のみ男性乗客も乗ることが出来ました。
唯一の日本人乗客であった細野正文鉄道院副参事は、右舷側にあった
9、11、13、15の何れかのボートに乗っていたと推測されます。

あと、乗客に心理的安心感を与える為に、明らかに死を覚悟して演奏を
続けた演奏家達に心からの敬意を払います。
僕の記憶によれば最後に演奏した曲が「秋」であったとか?。
正確な情報をお持ちの方は教えて頂けますか?m(_)m

この映画の優れている点は、あくまでも乗客側サイドから見た『タイタ
ニック号』の沈没を描いている点です。
最初は何があったか知らされていなかった(パニックを防ぐ為)その為に
右往左往する人間像が良く描かれていたと考えます。

もう一つの優れている点は、非常に「防災映画」として優れております。
『ディライト』に匹敵する出来かも知れません。

まず、最後まで船に留まった二人ですが、あの状況では非常に賢明な
選択でしょう。溺死の危険よりも凍死の危険の方が極めて大きかった
ですから。
もし、南方の海でしたら、さっさと船から逃げ出し、渦に巻き込まれない
ように配慮します。救命ボートが船から遠ざかっていたのはその為です。
幸いにして、『タイタニック号』の場合には渦が起きなかったようですが。

あと、溺れている人には絶対に近づいてはいけません。巻き込まれて
二人ともお陀仏になってしまいます。
救助の際は背後から近づき、首を押さえるのが救助の基本です。

それに、一番買いたい点が、「呼び笛」の活用です。
これは何度でも書きますが、声を上げて救助を求めるのは非常に
体力を消耗します。
その為に「呼び笛」は、常時、首に掛けておくことを強く推奨させて頂き
ます。


******演奏は終わったようですわ。マダム・DEEP談*******


本当に「呼び笛」だけは、買って常に持ち歩いて下さい。お願いします。m(_)m


「大河ロマンを愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty-serve.or.jp)

BGM:オリジナル・サウンド・トラック『タイタニック』

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『タイタニック』罵詈雑言モードに行く(^^;;

 

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