(緩)『天然コケッコー』

山間の分校。小学校と中学校は同じ校舎の中にあり、全校生
徒はたったの6人!右田そよ(夏帆御嬢様)は唯一の中学二
年生。初夏のある日、東京から転校生・大沢広海(岡田将生
さま)がやってきた。期待に胸を膨らませるそよは仲良くな
ろうとするのだが、ついつい冷たい態度をとってしまう。
海水浴、神社の境内で初めてのキス……。
そして春が来て、みんな1学年進級した。楽しみにしていた
修学旅行は東京。広海が育った街を始めて見ることが出来て
喜ぶそよだったが……。

くらもちふさこ御嬢様の原作を渡辺あや御嬢様が脚本を書き、
山下敦弘さまが監督した本作品。自分には全くダメでした。
決して手抜きをしているだとか、出来の悪い映画だと言う意味
ではありません。丁寧に作ってあるなぁ……と言うのは、半分
眠りコケながらも判ります。丁寧に、そしてスローペースで作
り込んでいるだけに、それが眠気を倍増させると言う誠にもっ
て罪な作り方をしております。

このスローペースが心地良いと感じる人に取っては、至福の
2時間となるんでしょうが、自分にとっては、これが辛いの
なんのって……。怒り心頭に達して罵詈雑言モードに転嫁出
来るのでしたら、まだ救いはあるんです。でも、こうして良
心的に作られた映画に文句を言うのも大人げないし……。
同じ居眠りしているんでも、会議の席とかでしたら、会社での
査定には響くでしょうが、勤務している事には変わりは無い訳
でして基本給は入る次第なんですが、例え1000円で映画が
観れるとしても金を払って眠りコケに行くと言うのでは洒落に
なりません。

日常の淡々とした事が、ある日突然大切なものに思えてくると
か、知らず知らずの内に人を傷つけているとか……憧れの東京
に出てきても、地方と相通じるものがあった……とか、メッセ
ージとしては確かに入っているのは判るんですが、何度も言わ
せて頂きますが眠気は相変わらず取れず……。どうも長廻しと
言うものが自分にとっては鬼門であることが、再確認出来た
2時間と言う長〜い時間で御座いました。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2007年8月18日シネスイッチ銀座にて苦行)

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