(主)『処刑人』

聖パトリックの祭日に湧くサウスボストン。精肉工場に務める兄弟、コナー・
マクナマス(ショーン・パトリック・フラナリーさま(*^_^*)(ポッ))とマー
フィー・マクナマス(ノーマン・リーダスさま(*^_^*)(ポッ))は、敬謙なカ
ソリック信者。

ある日の説教で司祭が、「よきサマリア人のたとえ」(ルカによる福音書10
章30〜)を地で行くような説教をしていた。住民の一人の女性が事故に遭っ
たが、「よきサマリア人の隣人」は不幸にも居なかった為、祭司やレビ人と同
じく傍観しているだけだった為、死に至ってしまったと言う話。

これを聞いた、コナー&マーフィ兄弟は、聖像の足元に接吻すると……禁煙マ
ークの教会を出て喫煙(スパ〜ッ(^^))し言った「判ってきたようだなぁ(^o^)」と。

その足を行きつけの酒場に伸ばし、ウィスキーを呑みながら、羽根を広げてい
るとロシアン・マフィアの怖いお兄さん達が乱入してきた……。翌日、そのお
兄さん達が路地裏で何者かに殺害されている。殺されたのが、一般人でなくロ
シアン・マフィアの為、捜査にはFBIも絡んでくることに……。

指揮をとったFBI捜査官ポール・スメッカー(ウィリアム・デフォーさま)は、
プッチーニの『ラ・ボエーム』を聞きながら、すっかりお姐さん気分♪♪♪で
すが……捜査のキレは伊達にGメンの看板を張っていなかった!(笑)ポールの
恐るべき推理通り、チェコフを殺したのはマクナマス兄弟だったんですねぇ。
兄弟の正当防衛は認められ、彼らは無罪放免となるが、2人は留置場で「主」
からある啓示を受け「預言者」となってしまう。(゚o゚)←イナヅマ
旧約のヨシュアさま(神様のバックがあるから強い♪)さながらに、バシバシ
「異教徒」ならぬ「町の悪人」を片づけていく二人組みでしたが……

この映画を観る前までは、壁紙を「ゲイ&レズビアン映画専用壁紙」にしよう
と思っていたのですよん。と……言うのは、ウィリアム・デフォーさまがゲイ
のFBI捜査官だって情報が入っていたので………。
ですが、映画を見て「ケルト文様」に決定♪音楽が良いですよん……ケルティ
ック・リールとテクノ、そしてグレゴリオ聖歌を思わせる教会音楽があります。
出来ればテクノの部分でケルト音楽と聖歌のほうをミックスして、ダンス・ナ
ンバーにしてくれると満点だったかも……(『フィフス・エレメント』を先日
観たばかりなんで余計にそう思った)それで……その曲が掛かりながら「舞ひ
ながらの銃撃戦」が入っていれば今年のベスト1(笑)

今回、驚いたのが「アイリッシュ&スコティッシュ」への拘りなんですわ。(゚o゚)
ここまで執拗にやるか!と思ったのです。兄弟が大金を獲得し……武器調達へと
走ると、怪しげな地下室、そこには橙、緑、白の愛蘭土国旗の壁画が(爆笑)
ショーン・パトリック・フラナリーさまもその名が示す通り、この筋の血を引い
ていますし、嬉しかったのが『Queen Victria〜至上の愛』でのビリー・コノリー
さまが何故かイタリア側の暗殺者で御顔出し♪

流れとしては、肩肘張らずに「オフ・ビート」で片づけています。ですから、
一見「御笑い」で見てしまいがちなんですが、このテーマで真面目にやったら、
「処刑」の際の「動機付け」をこの倍は描かなくてはならないでしょう。
ですから……「巨悪」と言っても精々町のマフィアの中堅幹部位。言わば、
『いま、そこにある悪』(寒)なんですね。

今回、感心したのが、グリーンリー刑事(ボブ・マーレイさま(*^_^*)(ポッ))
中々可愛いのですよん。コーヒーを買いに走らされるパシリですが。(^^ゞ
彼が最初は、大ボケをかましてばかりいるのですが、事件が進行していく内に
「観客にとっての真実」の代弁者となっていくところなんです。スメッカーF
BI捜査官が「全面的」に推理が合っていたのは、最初だけなんです。但し、
映画の中では彼の推理が終始一貫正しいことになっているのですね。(笑)
判っていて崩しているところが、言わば作り手としての「確信犯」なのですが、
不思議と観ていて嫌味が無いんですね。
『ロック、ストック、トゥー、スモーキング、バレルズ』をまるで評価してい
ない自分にとりましては(あれこそ自分にとっての真正の屑映画!)ガイ・リ
ッチーの、登場人物プロフ手法をこの作品で活かしたことは、本家取りでして、
思わず快哉を叫んで仕舞ったほど!良くやった!トロイ・ダフィー君!偉い!\(^0^)/


「裁判映画友の会」広報担当 大倉 里司
(2001年3月7日 渋谷東急3にて鑑賞)

BGM:ボーイ・ジョージ・フィーチャリングDJ『クローゼット・クラッシック』

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