(影)『NYPD15分署』

NYPD(ニューヨーク市警)15分署のアジア犯罪取締班のチーフ格である中国系移
民のニック・チェン(チョウ・ユンファ様)。彼は、チャイナタウンにて「連続
女性ダスト殺人」という15分署最大の事件を追う傍ら、このところ急激に勢力
をつけてきた若手のギャング集団「福建ドラゴン」の壊滅に力を入れていた……
そんな時、15分署のアジア犯罪取締班に若手の白人警官ダニエル・ウォレス(マ
ーク・ウォールバーク様)が配属される。人種、文化の壁を強く感じ(15分暑は
東洋人で構成されていたんです♪)なかなか溶け込めないウォレスだったが、彼
を支える正義感が一人の刑事として、チェンの良きパートナーとして、動き始
めるが……。

「亜州影帝」との称号を持つ、チョウ・ユンファ様。聖林進出2本目の作品。
流石、「亜州影帝」ともなると扱いが良いですね……最初の作品、『リプリス
メント・キラー』では、ミラ・ソルヴィーノ御嬢様と組んで、今回はマーク・
ウォールバーグ様と言う「聖林進出組」と手を結んでおられます。

で……この映画なんですが、非常に話しに手が込んでおりまして、久方ぶりに
「フィルム・ノアール」を観たなぁ……と言う感慨にとらわれます。
監督は……と見ると、『アフター・ダーク』のジェイムズ・フォリー様と知っ
て納得。

ただ、非常に志は高い作品なんですが……同じ映画の中で複数の話が平行して
進んでいくのは良いのですが、話を追うばかりで肝心の人物設定と上手く融合
していないし、ここまで複雑怪奇にしなくても……と思ったのは事実。「現実
はこうなんだよ……」と言いたいのは判るんですが、その侭二時間の枠に全部
収めようとしているところで、消化不良になってしまったと言うかなぁ……

マーク・ウォールバーグが、ホント青二才と言う設定とか、チョウ・ユンファ
の影を帯びた設定……黒幕のヘンリー・リーを演じたリック・ヤング様とかは
良いんですが……詰め込み過ぎましたねぇ。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年10月1日ビデオにて鑑賞)

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