(奇)『天国から来た男たち』

映画祭で感じたことなんですが、一日に映画を観る本数の限度は3本。感想を
書けるのも3本が限度だなぁ……と思っていたりして(^^;;残りが皆濃いもの
なんで、敢えてこれを空けておいた次第なんです。m(__)m

三池崇史監督による最新作は、フィリピンが舞台……麻薬不法所持の容疑でフ
ィリピンの刑務所に収監された早坂(吉川 晃司様)……本人は、冤罪を主張
しておりますが、会社側並びに奥様も救援には余り熱心では無い様子。地獄の
沙汰も金次第……と言う訳で、早川は何だかんだと言っても一流商社マンだけ
ありまして、日本人専門棟に収監される……。此処には変な奴ばかり入ってお
りましたが、他の棟に比べれば、天国の様な待遇の良さ。早速お世話になるこ
とに……。この棟の住人は、フィリピーナと結婚してしまった元電気屋のハイ
テンションなオヤジ海野(遠藤 憲一様)、医者であるんですが、少女愛者の
坂本(翁 華栄様)、暇さえあれば般若心経を唱えているフィリピン太郎(水
橋 研二様)

ある日、海野の紹介で、早川は、刑務所長とも懇意で幅を利かせているヤクザ
の幹部吉田(山崎 努様)のお手伝いをすることになったが……その実態とは?

無国籍映画が良くも悪くも三池映画の特色だと思うのですが……今回は、どう
かなぁ……?短期間撮影で仕上げた努力は買うし、面白い仕上がりだとは思う
んですよ。ただ……こう、突き抜けたものが無いと言うんでしょうか?

全般をバランス良く仕上げているんですが、何か「安い」イメージがありまし
てm(__)m
何だろうなぁ……最後の最後は、「アッ」と驚く展開そうに見えてその「無国
籍性」が仇になっている様な気がするんですよ……。

そこそこ面白いのですが……予定調和的に全てが収まるところに収まって、何
か御行儀が良くなって……かと言って、何処に出すのかなぁ?って煮え切らな
さがあるんです。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年11月3日 東京国際映画祭 ニッポン・シネマ・ナウにて観賞 シアター・コクーン)

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