(託)『マイ・フレンド・メモリー』

D坂髑髏亭のBig Duke6様とTAO様の御二人が揃って誉めるから……どんなもの
かしらと観てみてビックリ仰天。確かに秀作ですわぁ\(^0^)/

ありがちな難病物と………シャロン・ストーンの名前で公開時は引いてしまっ
たのですが、中々どうして、大人が観ても、子供が見ても十分に楽しめてホロ
リとさせる内容になっているんですねぇ………

物語の方は、難読症で中学を二度も落第しているマックス(エルデン・ヘンソ
ン君)と身体障害者でなお且つ余命僅かの少年ケビン(キーラン・カルキン君)
がお互いの欠点を補いながらも成長を続けていくが……マックスには、とある
影が尾を曳いていて……という展開。ケビンの母を演じているのがシャロン・
ストーン。抑え目の演技が良く利いています。そして、マックスの祖父母を演
じたのがハリー・ディーン・スタントン様とジーナ・ローランズ姐さん。中々
豪華なキャスティングなんですね。

この映画は新味はそんなに感じないけれども、とにかく作り方が丁寧なんです。
アーサー王伝説を基に「空想の世界」と「現実世界」が交錯していく様は、
『フィッシャー・キング』を思わせるところがありますし、スティングの歌を
含め、全般を覆っているのがケルト音楽というのも良い(*^_^*)(ポッ)

このキーラン・カルキン君ですが、眼鏡を掛けると何だか若き日のジェイムズ
・スペイダー様に似ているから不思議……流石に上手いですわ。

一番上手いなぁと感心したところは、最初はマックスを利用しようとしている
下心が見えるところなんですね。ところが、時間が経過してゆくに従って、お
互いの境遇を知り……秘めたる心の闇を感じ取ったところから段々と対等な関
係になってゆく過程が丁寧かつ、嫌味が無く描いております。

脇に至る迄、無駄な人間が居ないところも見事でして……マックスの父の友人
だった女性もキラリと光るシーンを入れているところが良いんですね。

そして……研究所のシーンで「空想」がある瞬間に儚く崩れ去っても、自分の
力で復活の道を選び……最後は羽ばたくところも素晴らしい………丁度、『ア
ウトサイダー』の原作と似た様な感じがあります。

ただ、何故これを「一押し」にしないかと言えば、ぼくが、てっきりマックス
が,青年か壮年になってからの回想であると信じ込んでいた為なんですね……(涙)

やはり「ありふれている」と言っても「大河浪漫」としては、これが基本&大
前提。(断言)最後はマックスの大人の姿で〆て欲しかったのが本音です。

ただ、タイトルだけで借りるのを躊躇するには余りにも惜しい作品。
クリスマス物ですし、この季節に借りてみては如何でしょうか?

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(12月14日 ビデオにて鑑賞)

BGM:OST:『ブレイブハート』より『A Gift Of A Thisle』

「ま」行で、はじまる映画の感想に戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送