(政)『大統領の理髪師』

1961年の韓国。李承晩の終身大統領制度を崩し、5月16日の軍事
クーデターを経て、朴正煕(チョ・ヨンジンさま)が大統領となった
政権が誕生した。大統領官邸の御膝元の町で理髪店を営むソン・ハンモ
(ソン・ガンホさま)は、ある日、大統領の理髪師という大役を仰せつ
かってしまう。緊張を強いられながらも誠実に務めを果たし、やがて、
町でも一目置かれる存在になるが、北朝鮮武装ゲリラ侵入事件が起きて、
状況は一変する。彼らが下痢をしていたため、同じ症状の国民は「マル
クス病」とされ、スパイ容疑で次々と逮捕される破目に。運悪く、ハンモ
の長男・ナガン(イ・ジェウンくん)も下痢を訴えた事から、事態は急転
直下の展開を迎える事に……

実に書きにくい映画なんです。観ている間は面白く観れるんですが……
後であのシーン、このシーンと考えていくと、この映画二重構造になって
いる事に気が付いてしまったんです。

つまり……韓国現代史の中で市井の人々がどう生きたのか?そして親子
愛を中心にした家族の年代記であると同時に、この理髪店の歩みが韓国
現代史引き写しだったと言う事なんです。

それが為に、今の今迄感想を書くのは躊躇ってきたのですし、
全部書いて
いて、尚且つ完全な分析を加えている非常に秀逸な文章
があるんで、
これ以上自分が書くことがあるんだろうか?って考えました。

結論から言えば、自分には余り追加する項目が無いんですが……唯一
非常に印象に残っているのが、アメリカかぶれの従業員であったリュ・
スンスさまがベトナムに派兵後、義手になり急に無口になる所ですねぇ。
時代背景として、米国文化追放云々って事があったらしいのですが、
それはそれとして父親でも無い自分としては、息子の身を案じて駈け
ずり廻るシーンも秀逸です。でも……成長していない自分にとっては
他人事では無い「痛み」を感じてしまいました。

ナガンくんの言葉を借りて言えば「父はこれで胸が軽くなったそうです」
なんですが、書かないで済ませるのも一つの手なんですが、語る事は
一つだけって事でも良いですよねぇ(^^ゞ

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
2005年3月20日 渋谷 ル・シネマにて鑑賞

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