(愛)『キャリー2』

何だか懐かしい感じがする二作目でして……「御約束事」が奇麗に纏まっている
んで、前作のファンとしては、出来栄えはともかくとして楽しめる作品でありま
した。『ミッション・インポッシブル2』と『キャリー2』と前作が両方とも、デ・
パルマ師匠の映画と言うのが同時公開なのも、何かの因縁でしょうか……。

レイチェル(エミリー・バーグル御嬢様)は、心に思うだけで物が動かせる強い
念動力(テレキネシス)の持ち主。そんな彼女を「悪魔憑き」と思い込む母の
バーバラ(J・スミス・キャメロン様)は、まだレイチェルが幼いころ精神に
錯乱をきたし、病院に収容された。以来、里親にひきとられ、誰にも心を許さ
ず孤独に生きてきたレイチェル。ベイツ高校に通う彼女にとって、友だちと呼
べるのは、愛犬のウォルターと幼なじみのリサ(ミーナ・スヴァーリ御嬢様)
だけだった……が、リサが謎の自殺をしたことによって……。

と……言うことで、ヒロインが「キャリー・ホワイト」ではありません。(^^;;
性格設定も大分違うのですわ……皆様から浮いている存在ではあるのですが、
シシー・スペイセク様が演じたキャリー・ホワイト御嬢様の場合と違って、
多少強気。アメフト部の花形スターであるジェシー(ジェーソン・ロンドン君)
との誘いも、割と乗ってしまうし、一番の救いは、彼がウィリアム・カット様
とは違っていて、「邪心」が少しも無かったことなんですね。だから、ラスト
の展開も例に因りまして惨劇が起きるんですが、まだ救われると言うか……
後味は爽やかです。

前作で、キャリー・ホワイト御嬢様が果たせなかった「夢」を遂に果たしたと
申しますか……「愛」ですな。\(^0^)/

で……冷静に考えてみると、ジェシーと言うキャラクターは、今回も登場する
前作の生き残りスー・スネル先生(エイミー・アーヴィング様)の学生時代の
性格を反映しているんでは無いでしょうか?前回では、彼女の「善意」が裏目
に出た結果ですが……「因果律」が機能して一命を取り留めた……。今回は
「因果律」と言うよりも、レイチェルの「意思」で彼を助けたことなんですね。

と……誉めてばかりなので、苦言も少々。先ず、前作からの引用画像は不要。
台詞廻しだけで、「ああ……前作はこうだったなぁ」と察することが出来る
「同窓会映画」で良いんです。あと……スー・スネル先生の「あれ」は不味か
ったなぁ。折角なのに……ちょっと勿体無い。それに……前回の顛末を知って
いるだけに、それを阻止すべくサスペンスを盛り上げるチャンスがあったのに、
それが出来ていない事。最大の問題は、ヒロインのレイチェルの身体が変化す
るシーンなんて入れる必要があったのか?これで大分減点ですねぇ……(涙)

ただ、役者は若いけど良いのが揃っています。特にアメフト部員のマーク君
(ディラン・ブルーノ君)が、前作におけるジョン・トラボルタ様の役回りで
すが……髭廻りが中々キュート(*^^*)ポッ。性格は悪いけど可愛いので許す!(^^ゞ

ジェシー役のジェイソン・ロンドン君よりも可愛いと思うんですが、どーでしょうか?

自称「カルト部屋御挨拶係」大倉 里司
(2000年7月2日 新宿シネマミラノにて鑑賞)

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