(謎)『マーシャル・ロー』

紐育のブルックリンに軍隊が?と言うアイディアで物議を醸した本作ですが……

FBI捜査官ハーバード(デンゼル・ワシントン様)は、テロリズム対策責任
者として部長職に就いていた。ブルックリンの街角でバスがテロリストによっ
てハイジャックされる事件が起こる。ハーバードは、同僚のアラブ系アメリカ
人であるフランク(トニー・シャルボウブ様)と共に現場に向かうが、エリー
ス(アネット・ベニング様)と言う謎の女に出会う。テロリストとの交渉の末、
女子供を人質から解放させることに成功するがバスは爆破されてしまう。アラ
ブの若者サミール(サミ・ボージラ)が有力容疑者として逮捕されるが……。

イラン革命……湾岸戦争以降……米国のアラブ諸国に対する憎しみは半端では
無い様で……と最初はガチガチのタカ派映画だと思って観ていたら、まあ……
タカ派はタカ派なんですが、良く調べております。と………言うか『英雄の条件』
と比べたら何でもマシに見えてしまう気もするんですが……

最初は「何じゃい……これは」と思いましたよ。冒頭でとある村からイスラーム
原理主義派の長老らしき人が拉致されて……ですから。ところが……後半になっ
て、戒厳令が敷かれはじめる頃から段々と面白くなっていくんですね。

割と上手く行っているなぁ……と感じたのは、ヒロインたるエリースの身元を
途中まで判らなくしてしまったことだと思っています。まあ………政府の関係
者だろう……と本人も匂わせているんですが、「どの筋から出た人か?」安全
保障会議の者なのか?国務省の人間なのか?或いはCIAのエージェントなの
か?はたまた、モサドなのか?(笑)少なくてもFBIでは無いことは判るので
すが……観た後、良く考えれば上手く噛み合っていない気もするんですが、観
ている間は気に為らずに一気に引っ張ってくれる部分です。

で……ダヴロー将軍(ブルース・ウィリス様)が、何の動機で?と言う部分も
謎が残りますが……印象が薄いということを除けば、これまた観れてしまう。

観た直後は満足感があった作品なんですが………今、考えるとそんなに残って
いない不思議な作品となってしまいました。m(__)m

「裁判映画友の会」広報担当 大倉 里司

(2000年9月17日ビデオにて鑑賞)

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