(山)『バーティカル・リミット』

ロック・クライミングに挑む一家族……が、些末なミスが命取りになり兄(ク
リス・オドネル君)は、妹(ロビン・タニー御嬢様)を救う為に、父がぶら下
がっているロープを切らなくては為らなかった……。

それから3年……兄は、登山家としてでは無く、カメラマンとなり、妹は登山
の道を究めることこそ、父に対する供養と考え別々の道を歩もうとしていた……
そんなとき、大実業家エリオット・ヴォーン(ビル・パクストン様)の登山チー
ムが組まれ……世界最高の難所K2に挑もうとしていた。が……あと、もう少し
と言う時点で、妹を含む登山チームは遭難してしまう。妹の生存を確認したが……
大気の問題でタイム・リミットは僅か22時間だった……。

正月映画と言うことで無く……サヴァイヴァル・アクション物で、これだけ
「変数」が少ない映画も珍しいのでは無いでしょうか?

ここでの「変数」は、ニトログリセリンの存在でして……これでピンと来る方も
多いでしょうが、『恐怖の報酬』の変数なんですね。大概の場合だと……人間関
係のもつれで云々……とか、犯罪組織が絡んでいたり……なんですが、この『ヴ
ァーティカル・リミット』は見事な迄にそうした「変数」を削っており、ここま
で来ると清々しいものすら感じます。

その物足りなさを埋める為に、次から次へと山場(山だから当然(寒))<吹雪
のてんこもり状態。が……そうした山場では主要キャストは死なないんです。
それを外して……ホッと一息……ヤレヤレ……あれ〜〜っ!(爆)となるんで
観て貰うしか無いですねー。

脚本が甘いとか……大味とか言う批判は山程ありますが、この映画で生涯のベス
ト1にする人はそう居なさそうですし……作っている側も観ている間だけでも浮
世の憂さを晴らして挙げましょう♪って気持ちがあるんで、御任せね〜〜って感
じですね。嫌味ばかりが走る『ダンサー・イン・ザ・ダーク』よりも観た後は余
程清々しい気分で元旦を迎えることが出来ました\(^0^)/

「パニック映画友の会」大倉 里司
(2000年1月1日 ワーナーマイカルシネマズ市川妙典スクリーン8にて鑑賞)

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