(命)『シン・レッド・ライン』

皆様、今晩は。大倉です。二度目の出会いとなりました。

生きていくこととは、かくも残酷なものか……これが二度目の印象です。

ウィット君のキャラクターと印象に関しては、1回目と変わりませんでした
が、その他のキャラクターの彫り込みの深さには震撼致しました。

僕がこれを書くのは、二度観たと言うことだけでは無く、ある一人の兵士
の「生きる」ことの苦しさを……彼には何の役にも立たないでしょうが……
自分自身の為に書いております。m(_ _)m

「お前も死ぬんだ……」と言うセリフが、日本兵に因って囁かれておりま
すが、死体に座っているデイルさん(アリー・ヴァーヴィン様)は手に
ペンチを持っているのですね……。原作にもありまして、二度目に気付
いたのですが、これは死んだ日本兵の死体から「金歯」を抜き取る為に
使っていたものなのです。

その「金歯」を黒い小袋に入れて、「うざったいなぁ、早くお前も死ねよ
なぁ……(--;)」と言う表情のデイルさん。その横では、「金歯」のコレク
ションを掌で数えている兵士もおります……それは、原住民の子供が
浜辺にてやどかりを数えているかの様に……。

それは、たかだか1パイント分のウィスキーと交換するが為……。
血の付いた日章旗だと○パイントとか……相場が確立されておりました。

そして、雨が降って、ウィスキーも切れ、ささやかなる平穏が訪れた時、
彼にとっての「地獄」が訪れたのです。

今迄、もぎ取ってきた金歯の入った袋を泣き叫びながら投げ捨てる
デイルさん……。
僕は彼に対して泣くことしか出来ませんでした……。しかし、僕の心の
中では、密かに「これだから、まだ人間って信じられるよね\(^○^)/」
と言う、極めて腐れ外道的な発想もあったのですね……。m(_ _)m

彼はそれでも生き続けなければ為らなかったと言うのに……。

結局は、僕は人の事なんてどうでも良かったのね……(--;)

と、言うことで二度目の再会で最も気になったエピソードを書きました。m(_ _)m

「大河浪漫を愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)
(5月16日 渋谷パンテオンにて鑑賞)
BGM:OST:『THIN RED LINE』より『Stone My Heart』

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