(線)『トラフィック』

メキシコの州警察の警官ハビエール(ベニチオ・デル・卜ロさま)は、相方
の警官マノーロ(ヤコブ・バーガスさま)と共に、北部の国境の警備を担当
していた。任務は麻薬密輸防止作戦。ある日、ハビエールはメキシコにおけ
る麻薬取締の総責任者サラサール将軍から召喚され、ある事を頼まれる。
ティファナに深く根付いている麻薬カルテルの一味で、プロの暗殺者である
フロレスを捕まえてこいという。
将軍の目論見は、フロレスを手先に使っている強力な麻薬シンジケート、オ
フレゴン・カルテルの摘発にあった……。

一方米国、ワシントンDCでは、オハイオ州最高裁判事のロバート(マイケ
ル・ダグラスさま)が大統領命令により、新しい麻薬取締連邦最高責任者に
任命される。妥協を許さぬ彼は、情報収集に際して連邦対策本部を設置。
だが……知らない内に娘のキャロライン(エリカ・クリステンセン御嬢様)
がコカイン中毒になっているのを、彼は知らなかった。

メキシコルートでコカインが入る西海岸の玄関的存在。カルフォルニア州、
サン・ディエゴでは、麻薬取締局(DEA)のおとり捜査官である、モンテル
(ドン・チードルさま)とレイ(ルイス・ガスマンさま)は、オブレゴン・
カルテルを叩き潰すべく懸命の捜査を進めていた……

アカデミー4部門(監督・スティーブン・ソダーバーグさま、脚色・スティ
ブン・ギャガンさま、編集・スティーブン・ミリオンさま、助演男優・ベネ
チオ・デル・トロさま)が全て納得出来る文句無しの傑作です。
冒頭に長々とストーリーを書いてきたけど、これが序章でして、これらの線が
交差し……一つの円環として完成し、それが再び元の線に戻ると言う作業は
「匠の技」全開の凄まじさ!

とにかくキャストが総勢150人!舞台背景もコロコロ替えて、主要パートは
色分け(画面が黄色=メキシコ編、ブルー=ワシントンDC編、通常のカラー
=サン・ディエゴ編)に分かれているんで混乱することはありません。

冒頭から凄まじいテンションでして、並みのホラー映画なんかよりも遥かに
怖い!一瞬先がまるで読めない展開!それでいて、交互のパートが入り乱れる
編集の妙!ベネチオ・デル・トロさまは勿論、マイケル・ダグラスさまも、
此処最近では一番の当たり役では?と思いますし、奥方を演じたエイミー・
アーヴィングさま完全復活!\(^0^)/これでメイン・ストリームに返り咲く
でしょう。皆様「良い芝居」しまくり♪デニス・クエイド兄いもいつも通り
セクシーだし、弁護士役も似合う……素敵よん!(*^_^*)(ポッ)
そして………驚いたのが、サン・ディエゴでの麻薬カルテルの番頭さん、カ
ルロス(スティーブン・バウアーさま)の妻のヘレーナを演じたキャサリン
・ゼタ=ジョーンズさま。此処まで演じきれるとは思っていなかった!

キャストを観ると……往年のデ・パルマ一家勢揃いと言う感じがするのは自分
だけでしょうか?(笑)
スティーヴン・バウアーさまだって、『スカーフェース』でアル・パチーノの
義理の弟役以来久々ですし、エイミー・アーヴィングさまは『キャリー』、
『フューリー』……と80年代前半までは活躍していたけど、最近は寂しいも
のでした。ソダーバーグは、デ・パルマの映画を観て育った世代だと勝手に
確信しておりますが……如何なものなんでしょうか?

「麻薬流通映画」として観始めておりましたが、「麻薬」を中心に置いた見
事な群像劇として大変に堪能させて頂きました。そして最後に穏やかな終末
を迎えるのですが……淡々としながらも、「核」となるのは個人個人の「絆」
「生産」や「流通」を押さえる前に「消費」を止めましょうと言うメッセージ
が確実に伝わってきた傑作です。

「裁判映画友の会」広報担当 大倉 里司
(2001年5月1日 ワーナーマイカルシネマズ市川妙典スクリーン2にて鑑賞)

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