(両)『ハート・オブ・ウーマン』

シカゴの広告代理店のクリエイティブ・ディレクター、ニック(メル・ギブソ
ンさま(*^_^*)(ポッ)は、男らしさを売り物にした、商品の広告で数々の仕事
をモノにしてきて、飛ぶ鳥落とす勢いだった。だが………その背後には、幼い
ときから女ばかりの環境で育ったせいの反撥があったからですが……。

ある時、彼は社長のダン(お懐かしやのアラン・アルダさま)から、告知を
受けるのでした。ニックの目論見はと言えば、自分が晴れて部長になること♪
ですが……社長の告知は、何とも残酷なもの(笑)
ニックが小馬鹿にしていたダーシー(ヘレン・ハント様)をライバル社から引
き抜き部長職にしようと言うもの。

社長曰く「君の時代は終った………これからは女性が消費の原動力になる時代
が来た。その為には女の心を知るのは女しか居ない」と一見正論、しかし……
よーく考えてみれば、「あさはか」な考えなんですが……まあ、それは此方に
置いておいってっと♪(暴言ですよん♪)(毒)

初のミーティングの日、ダーシーはピンクの箱を持って会議に登場♪中には
ブラジャー、マスカラ、口紅、ストッキングと女御の武器が多数。で……この
販売促進用のアイディアを翌朝の8時半迄に持って来るように………との事。

幾ら考えても……マッチョのニックには思い付かない。(涙)そこで幼児体験
を思い出したのか?自分で着用して「わたくし、奇麗でせうか?(うつとり)」
とやってみる気になった……三つ子の魂百までと言うけどウソじゃない!(笑)

ところが、日が悪かった!何と別れた奥方との間に出来た娘、ローラとその彼
氏がバッタリと入ってきたのです。(爆)
そりゃあ………ここで彼氏が………「まあ!良い男(*^^*)ポッ」と為ったらゲイ
・ムービーに為ってしまうんで、当然の事ながら呆れて出て行ってしまう。
娘からも愛想を尽かされ………ヤレヤレ………と思っていた矢先に、手に持っ
ていたドライヤーが浴槽に落ち………ビビッと感電!ここで感電死したら、ホラ
ー映画に為ってしまうのでそうじゃない。起きてみると………何だか女の心の
声が彼にだけ聞こえてきた……

敢えて、女性陣から顰蹙を買うような書き方をしましたが、まず自分のスタンス
表明から……自分は男が好きな男なんで……ヘレン・ハントが羨ましくて仕方
無かった!(涎)意外に聞こえるかも知れないですが……メル・ギブソンさま程
「裸を見せない」スターは珍しいのです。今回は良くここまで脱いだなぁ……
と眼福、眼福(*^_^*)(ポッ)(*^_^*)(ポッ)(*^_^*)(ポッ)(*^_^*)(ポッ)
全裸ならば、『ブレイブ・ハート』でお尻が……と言う勿れ!あれは吹き替えな
のですよ。今回は正真正銘彼の御身体!!!(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)

そして……これは感づいておられる方も多いでしょうが、彼の魅力とは「少年の
魅力」と「成熟した雄の匂い」……だけでは無いんです。ある部分で実に「女性
的」なんですね。今回それが明らかになるのは後半部分でして、前半のせわしない
演出(意図的にそうしているのですが)とオヤジ臭い御顔と寒いギャグで攻めます
が、後半は、ゆったりとした演出と、メイクをして顔を穏やかにさせているんです。
顔だけでなく、髪型も少し変えていますね(男のチェックは入念!)<基本!
そして……これは推測なんですが、彼の場合「女兄弟」の中で育った匂いがするの
ですよ。『顔の無い天使』の時に余りの描写に仰け反り返ったほどなんです。
まあ……それはそれとして、いやぁーメルちゃん♪(はあと)もう、観ながら前
がピンピンでして(お下品)困ったなぁ……(寒)

映画の演出としては「往年の聖林ラブ・コメディ」の基本を実に踏まえておりま
して、安心して観ていられるんです。女の声を聞きたいと思ってマンションを出
たらさり気なく「町中男だらけ」には大笑い。ここでレザー姿のお兄さんを出し
たらバランスが崩れるんで、全員スーツ姿なんですが……(汗)

感心したのは、4人で共同担当した脚本の妙もそうなんですが……実は、「室内
装飾」の部分でして、オフィスは20世紀初頭のスタイルで画面を統一し、ダー
シーの家は、シャンデリアに照らされたらせん階段とカーペットの茶色………
そして、中国製の「花鳥画」(現代の作家のものでしょうが……欲しい!!)と
壁の横にあった日本的な「花鳥画」(筆使いが微妙に違うんです)、そして、ニ
ックの家は現代インテリアの粋を集めた機能的なデザイン。多少、精神不安定な
コピー取りの御嬢様のチャイナタウンにある部屋(実は、これが一番金掛けてい
る気がします)は、ガレを思わせるような色ガラス(琥珀色の上品なランプ)と
窓ガラスの色使い……キッチンに置かれたティー・カップの青緑色……完璧な配色
でして美術監督のジョン・ハトマンさまは他に何をしていたのかが非常に気になる
御一人でした。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2001年3月4日 ワーナー・マイカル・シネマズ市川妙典 スクリーン5にて鑑賞)

BGM:Heather Nova『I Have The Touch』

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