(海)『ユリョン』

韓国にて超極秘に制作された原子力潜水艦……その乗組員は全員が現世では死
亡扱いになったものばかり。それゆえ潜水艦の名前は『ユリョン〜幽霊』と呼
ばれていた。乗組員は、氏名を奪われ、全員が番号で呼ばれる身……。

非常に勿体無い映画なんですよん。秘密任務云々と書こうとしたのですが……
その前提が良く判らないし、前半の導入部分に不要な箇所が多すぎます。些か
辛口に書いたけれども「出来栄えの素晴らしい映画」では決して無いことを申
し挙げなくてはなりません。

ただ……その「出来栄えが悪いから」だけで切り捨てるには余りにも惜しい魅
力があるんですね。二人の主人公が出てくるのですが、一人は1996年の韓
米共同演習の際に気が狂って、ミサイルを発射しようとした艦長を銃殺した廉
で死刑に為った「431」(チョン・ウソン様)……まあ、この導入部分が完
全に失敗なんですが、それは此方に置いておいって……っと。(^^ゞ
彼が所謂、正義の味方のキャラ。そして……クーデターを引き起こそうとする
副艦長「202」(チェ・ミンス様(*^^*)ポッ)との対立なんで、この二人
のキャラクターに魅力が無くては成立しないのですが、これが割と成功してい
るなぁ……と思った訳なんですよ。特に感心したのが、副艦長の「202」に
一切モノローグを与えなかったこと。常に「431」の視点で綴られているの
で感情的には「431」。まあ、正義の味方ですし、人情味も厚い!応援する
のが普通なんですが……自分がそんなことを書く訳無いでしょう(笑)

「202」のキャラが良いんです。惚れました(*^^*)キャー

チェ・ミンス様の、キャップを被った制服姿が凛々しいんですわ。何も言わず
に残忍なこともします。でも、言い訳は一切言わない。一昔前のサッポロビー
ルのCMのキャラに引っ張り凧じゃないですか。(寒)自分は制服フェチと言
う訳では無いんですが変に脱いで……下にキャップを付けて(笑)布団に座られ
ていても、そそらないんですよん。
あの御姿でジッパーを下げられたら、即座に靡きます!(断言)「431」が
語る世界平和よりも、自分が一発放つほうが重要!(キッパリ)魚雷発射ー♪(爆)


脇のキャラクターも、中々に美味しく、物語の主要部分には、一人を除いては、
そう絡んで来ないんですけれども、これはこれで良いんじゃないかなぁ……。
そうした脇のキャラクターに、結構他の映画からのパクリが多いんで、それも
お楽しみの一つ。粗削りだけどイキが良い映画って、こういうことを言うんで
しょうね。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年12月19日 ヤクルトホールにて鑑賞)

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