2000年9月17日

近代戦争哲学の祖クラウゼィッツは、こう語っている………
「戦争の哲学に人道の原則を導入するということは、馬鹿げたことである」
これ……正論ではあるんですが、戦争映画として観た場合「人道の原則」
が欠けている作品は、自分が最も忌み嫌うものでして………。誤解の無い
様に申し添えておけば、自分にとっての「人道の原則」とは、敵兵にも顔が
あるということなんです。これが感じられない作品は………『SPR』だろうが
なんだろうが罵倒します。(今更言うまでも無いよね)

本日観たのが二本でして、一本が『マーシャル・ロー』……思ったよりもマトモ
じゃないの……と言うのが率直な感想。良く考えれば、何の為に?と言う部分
が欠如しているんですが、観ている間は整合性など気に為らない性格なんで、
ホホウ……こう来たか……と言う楽しみ方もありますし、少なくとも『英雄の
条件』よりも数百倍良い!

そして、もう一本が『U−571』……期待半分、不安半分だったのですが、
目新しい部分は感じないものの「王道」を守っている作り方に好感度大。
若手の役者の面構えが良いですね。これから伸びそうな感じの子も何人か。
ちゃんと………そうした若手に見せ場を与えて、番頭役(笑)のチーフのハー
ヴェイ・カイテルが仕切っているのが良いし、マシュー・マコノヒーも以前は、
一番嫌いな役者(『評決のとき』が最初だったのが致命傷)でしたが、『アミス
タッド』の弁護士役から、段々と良くなってきて、一人の青年士官の成長を
上手く演じています。そして………敵役(笑)のドイツ軍の描き方も、一面的
では無いように自分は思いました。冒頭にドイツ軍側から描き出された瞬間に
これ、イケルわ!と密かに喜んでおりました。お互いに生と死を賭けた闘い
が描けておりましたので、自分としては高評価を致します。

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