(闇)『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(罵詈雑言モウド編)

皆様、御機嫌如何でせうか?わたくし、マダム・DEEPと申します。
本日は、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』につひて、わたくしが憤懣遣る瀬無
ひ気持ちを綴つたもので御座ひます。宜しければ、しばしの間拝聴を賜りたひ
と考へておりますのよ。


その前に、大倉が書きました、評価編を読まれましたでせうか?(につこり)
物事には何であれ、光の面と闇の面が御座ひます。わたくしが担当させて頂く
のは「闇の面」とやうことは……今更申し挙げるまでも無ひ事柄ですわね。





(遂に噴火する激憤モウド……内容に大ひに触れております)















わたくしが、評価編を書かなかったのは、そんな面倒臭ひ事柄を引き受けたく
なかつたからですの。(につこり)
だつて、この映画は、単に御馬鹿な女御が……廻りの方々を苛々させて引き摺
り廻しているだけの譚でせう。(きつぱり)
わたくしに執りましては、隣人の保安官のビル(デビッド・モース様)が生き
てゐらつしゃる時迄が華で御座ひまして、それ以降の御譚は単にセルマとやう
女御を貶めて、楽しひ事柄は幻想でしか有り得なかつたとやう、その壱点のみ
を続けるためだけに……半刻以上の時を我慢して見続けなくては為らなひこと
に遣る瀬無ひ怒りを覚へるのでせう。

先ずは……何故、あそこまでして隣人を死に至らしめたのか?がわたくしには
不可解で御座ひましたの。そこに歪んだ視線を感じますのよ。ゑゑ。
それから、公判のシインですわねぇ……こればかりは、開ひた口が塞がらなひ
と申しませうか……それは、息子に対しての献身的な愛とやうことは判るので
せうが……それに対しての突き崩し方が尋常では無く……醜悪極まれりとわた
くしには臭ひましたの。猛烈な腐臭とでも申しませうか?

そもそも……人様に対して、何故あそこまで「手術資金」を隠す必要があつた
のか?他人不信の象徴だと思ひますが……裁判の席ですら彼女は言わなひ。
「没収される虞があつたから」とそれは尤もで御座ひませう。ただ……何故此
処まで執拗に描く必要があつたのかが……わたくしには到底理解不能の馬鹿女
の領域にしか思へませんし、弁護資金も……他で用立てられなかつたのか?
他に集めやふとして……どふしても集まらず、仕方なくキャシー様(カトリー
ヌ・ドヌーヴ姐さん)が手を付けた……のならばまだ可愛ひところがあるでせ
う……
で……御座ひますが、この映画ではただ単に「あのお金」だけで処理してしま
つてゐる。(怒)

そして……最後にキャシー様は、セルマ(ビョーク様)に息子の眼鏡を握らせ
て、セルマは息子の手術が成功したと信じ込み……息絶へるのでせうが……(呆)

わたくしの解釈では、手術など成功していなひし、仮に成功したとしても、遺
された息子には「保安官の隣人を強盗殺人した犯人の息子」としての重荷が生
涯付き纏ふ気がして為らなひのです。(きつぱり)

セルマとやう女御は、息子の目の為とやう偽善を続けて、最初から最後迄「終
始自分の都合」しか考へていなひ救ひやうが無ひ馬鹿女にしかわたくしには見
へなひのでせう。「偽善」は時として使ふかたが使へば『危険な関係』のメル
トイユ侯爵夫人のやうな芳香すら放ちますが、単なる馬鹿で御座ひますから、
欠伸と腐臭だけが残る結末となりましたわねぇ……がつかり。

「裏社交界の徒花」 マダム・DEEP
(2000年11月1日 東京国際映画祭 特別招待作品にて鑑賞 オーチャード・ホール)

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