（Ｖ）『ドリヴン』

昔一花咲かせたこともある元レーサー、ジョー・タント（シルベスター・ス
ターロンさま(*^^*)ﾎﾟｯ）は、かつてのレース事故で挫折をしてしまった男。
ある日、彼の元へカール･ヘンリー（バート･レイノルズさま(*^^*)ﾎﾟｯ）
から一本の電話が入る。

「チームの一員として復帰しないか？」

喜んだジョーは、イソイソとレース会場へ向かうが、監督となっていたカール
の狙いはもっと冷酷で、現在トップ街道を驀進する若き天才ドライバー、ジミ
ー・ブライ（キップ・パルデューくん）のコーチとしてジョーを復帰させよ
うとすることだった。
　監督であるカールは、ジミーの兄でありマネージャーののデミル・ブライ
（ロバート・ショーン・レナードさま）と干渉に嫌気が差していた為の末の
決断でありました。

　だが一方では、ジミーのライバルであるチャンピオンのボー・ブランデン
バーグ（ティル・シュワイガーさま(*^^*)ﾎﾟｯ）も苦悩を抱えていた。若造の
ジミーに首位を明渡してなるものかと神経過敏になり、長年の付き合いのあ
る女のソフィア（エステラ・ウォーレン御嬢様）を切って捨てていた。
そして、ジミーと同じチームのメモ・モレノ（クリスチャン・デ・ラ・フュ
エンテさま(*^^*)ﾎﾟｯ）は、ジョーの別れた妻キャシー・モレノ（ジーナ・
ガーション御嬢様）は、何かにつけて、ジョーとねんごろになりかけの女性
記者ルクレシア・ジョーンズ（ステイシー・エドワーズ御嬢様）との仲に
入り、あからさまな嫌がらせを仕掛けてくる。
レースそっちのけで爆走する「危険な関係」相関図の行方や如何に………

まず申し上げておかなくては為らないのは、これは完璧な「隠しゲイ映画」
だと言うことです。この映画には「女は不用」刺身のツマ以下の存在。(笑)

シルベスター・スターロン＆レニー・ハーリン監督と言えば、『クリフ・ハ
ンガー』ですが、実は大変に高く評価しております。
スターロンと言えば、能なし図体ばかりデカイマッチョスターとの偏見が根
深く残っているようですが、飛んでもない誤解でして、彼ほど「自分の分」を
弁えている人はそうそう居りません。

この映画を観てみると男のキャラ立ちはしっかりとしてあって、レースの展
開なんかを見ているよりもそうした「御義理程度に女を入れた愛憎関係」が
如実に出て来るんですね。(^^ゞ

唯一、精彩を放つ女性キャラは、ジョーの別れた妻、キャシーでして、ジーナ
・ガーションさまが良くここまで演じたなぁ……と思うほどに端っ葉で嫌な
女なんですねぇ………まるで、『細腕繁盛記』の富士真奈美さまをも彷彿と
させる存在感！(笑)そうしたイヤな女を入れてオカマ心を擽り、対して男の
方のキャラは「悪役であっても”理由”があって、あいつは元から嫌な奴で
はなかったんだよ………(涙)」
と言う目配せがしてあり、それぞれ「見せ場」を均等に与えているんですよ。

で………その視点から配役を見てみると完璧なんです。＼(^0^)／
老け専には、御大・バート・レイノルズさま(*^^*)ﾎﾟｯを配し、車椅子に乗っ
て、押してあげたいわんと「母性愛」を擽る仕掛けがしてある！
そして、ダディなマッチョ専（コルト系（^^;;）には、シルベスター・スタ
ーロンさま(*^^*)ﾎﾟｯ。対して兄貴専（ファルコン＆タイタン系）には、スジ
筋のティル・シュワイガーさま(*^^*)ﾎﾟｯ。しかも短髪なのがポイント高し。
対して、ロン毛フェチには元若手スターのロバート・ショーン・レナードさ
ま。そして正統派美青年専（ベルアミ系（^^;;）には今をときめく、キップ
・パルデューくん。そして若手で尚且つマッチョで、しかもラテン系美形
（ＫＢ系（^^ゞ）のクリスチャン・デ・ラ・フュエンテさま(*^^*)ﾎﾟｯと、
ほぼ全方位型のゲイ向け対応の凄まじさ！＼(^0^)／＼(^0^)／＼(^0^)／

そして……この手の映画にありがちなサービス・カットが殆ど無いんですよ。
シャワー・ルームも無ければ、エステラ・ウォーレン御嬢様とキップ・パル
デューくんの濡れ場も無い。申し訳程度に”東京”のプールで（ここが凄い！）
意味不明のシンクロナイズスイミングをしているだけ(^^;;

が………見せないから「色気」があるんでして、クリスチャン・デ・ラ・フュ
エンテさま(*^^*)ﾎﾟｯのＴシャツ一枚の登場シーンなんて、ビルダー専には鼻
血モンですよ。しかも、可愛くてイイ奴だから堪りませんね！（激萌え）

爽やかなラストシーンを迎えて、良いオトコって、堪らなくイイですよねぇ。
と思わせてくれる快作です。

「大河浪漫を愛する会」大倉　里司
（２００２年１月２０日　ビデオにて鑑賞）

BGM：Era『Ameno〜Remix』

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